- 仮想通貨で利益が出ていないからといって、税金未納が発生している可能性をご存知でしたか?
- 面倒だからといって確定申告を怠っていませんか?
甘くみていると、いつか税務署からの莫大な追徴課税が襲ってくるかもしれません。
また、自分で計算しているつもりでも、正確なルールを理解していない場合があり、自分の知らないところで、結果として税金未納が起こっていることもあります。
しかし、確定申告の手間を考えると躊躇してしまうかもしれませんね。
仮想通貨の確定申告を行うためには、申告書に記載する実現利益の計算が当然ながら必要になります。自力で取引履歴を参考に利益を手計算するのはなかなか骨が折れる作業です。
国税庁では「暗号資産の計算書」を用意していますが、確定申告書に記載する雑所得の利益をご自身で算出することになるので、間違っていないか不安な方も多いでしょう。
※参照元URL:国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱い及び計算書について(令和5年12月)|国税庁」
そこでおすすめなのが、仮想通貨の損益計算ツール「クリプタクト」の活用です。
クリプタクトを使えば、取引所からダウンロードした取引履歴をアップロードするだけで自動計算が可能です。
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しかも20%で固定なので楽ちん極まりないのですが、仮想通貨の場合は税のルールも違えば計算方法も違います。それに逐一細かな計算なんてやってられません。
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クリプタクトを使って確定申告 ざっくり手順
仮想通貨の場合は、雑所得として申告することとなりますので、給与所得のある方が大半だと思いますので、年末調整で「源泉調書」の紙を用意しておく必要があります。
ここで、本来なら、ご自身の雑所得がいくらか、つまり仮想通貨の年間取引の収支を計算しておく必要がありますが、仮想通貨の損益計算は複雑で、利益額を自力で計算するのはとてもとても大変です。
そこで登場するのが、仮想通貨の損益計算ツール「クリプタクト」を使えば、取引所からダウンロードした取引履歴をアップロードするだけで自動計算してくれます。
こんなに楽な方法があるなんてとても幸せに感じます。
■クリプタクトでの確認方法
クリプタクトにログインし、「サマリー」ページにある「実現損益」を確認します。
画面上の「実現損益」に表示されている金額が、自動計算された実現損益額です。
今回の申告は、2023年度分が申告の対象なので、実現損益の右側に表示される年が2023になっていることを確認しましょう。2023年以前の申告については、該当する年の実現損益をご確認ください。
実現損益の下の取得価格(譲渡原価)の計算方法が、一致しているか確認しましょう。
個人の場合、原則的に総平均法が適用されます。移動平均法を使用する場合は、税務署への届出が必要です。
実現損益の欄に表示されているのは、仮想通貨取引による利益(収入)額であり、そこから必要経費を控除した金額が、所得金額です。
クリプタクトに入力していない必要経費があれば、その金額を実現損益から控除することができます。
必要経費の内容については、国税庁FAQ「2-3 暗号資産の必要経費」をご参照ください。
仮にクリプタクトに表示されている実現損益が200,000円を超えていても、必要経費を控除した後の所得金額が200,000円以内であれば、仮想通貨取引のみを理由に所得税の申告を行う必要はありません。
この記事では、500,000円の実現利益を得て、30,000円の必要経費を使った想定で、申告書を作成していきます。
国税庁「確定申告特集」ページを訪問
「実現損益ー必要経費」が200,000円以上となり確定申告が必要となった方は、国税庁ホームページを訪問し、「確定申告特集」から「確定申告書等作成コーナー」へ進みます。
申告書作成時に源泉徴収票が必要になるので手元に用意しておきましょう。
確定申告書等作成コーナー
以下のリンクをクリックして国税庁のホームページに移動したら、画面中程の「確定申告書等作成コーナー」をクリックします。
「確定申告書等作成コーナー」→「作成開始」をクリックします。
作成の途中で、ある程度の区切りのところでセーブできます。
また、 途中セーブして再開したい時は、右側の「保存データを利用して作成」をクリックして再開できます。
「作成開始」をクリックすると、申告書の提出方法を選択する画面に移動します。
画面上には5通りの提出方法が表示されています。
左上の2つは、マイナンバーカードを利用した提出方法です。一番楽なので基本的にここから入ってください。要件を満たしていない場合は、事前に登録をしておきましょう。
また、マイナンバーカードを持っていない人の電子申告に対応するのが「ID・パスワード方式」ですが、この方式を選択するには、事前に税務署でIDとパスワードを発行してもらう必要があります。
そもそもマイナンバーカードを事前登録してあることが前提のオンライン申告になるので、あらかじめマイナンバー登録をしておくことをお勧めします。
事前に登録してあると、オンラインで全て終わるので今後も楽になります。いちいち印刷して税務署へ提出する時間と労力を考えると事前登録はとても快適なのであらかじめ済ませておきましょう。
今回、事前登録が間に合わないという場合は、紙で印刷、プリントアウトして、税務署へGO
→ 推奨環境や利用規約を確認後、「利用規約に同意して次へ」をクリックすると、申告年の選択画面になります。
申告書作成
2023年分を作成するので「令和5年分の申告書等の作成」を選択してください。
「作成する申告書等の選択」の画面に移動します。
どの税金に関する申告書を作成するかを選択する画面ですが、この例では仮想通貨(暗号資産)取引に係る雑所得の申告なので、一番左の「所得税」を選択します。
画面が変わったら、「次へ進む」をクリック。
「申告書の作成をはじめる前に」の画面から、ご自身の基本データを入力していきます。
生年月日から入力していき、
その後、申告内容に関する質問に答えていきます。
雑所得の申告が目的なので「給与以外に申告する収入はありますか?」に対し「はい」を選択。
「税務署から青色申告の承認を受けていますか?」の質問に対しては、昨年の3/15までに青色申告をしているなら「はい」、そうでないなら「いいえ」を選択。
「税務署から予定納税額の通知を受けていますか?」に対し該当がなければ「いいえ」を選択。
「次へ進む」をクリックすると、「収入金額・所得金額の入力」画面に移動します。
総合課税の「雑所得」のうち、「業務・その他」の右にある「入力する」をクリックします。
下の画面が表示されるので、再び「入力する」をクリックします。
すると、データ入力画面が表示されるので、クリプタクトで計算した損益計算の結果を入力します。
◾️種目:「暗号資産」を選択。
「業務に該当しますか」との質問で 仮想通貨取引を事業としていない方は「いいえ」を選択。
◾️収入金額:クリプタクトで計算した「実現損益額」(プラスの場合)を入力。
この例では、500,000円を入力します。
クリプタクトで算出された実現損益には、すでに売買時の手数料など費用として必要経費が控除されています。
◾️必要経費:クリプタクトに入力していない必要経費を入力。
クリプタクトに経費取引を入力した場合、実現損益で反映されているので、申告の必要はありません。この例では30,000円の必要経費を入力します。
また、経費として計上可能かどうかは税理士や担当の税務署に必ずご確認ください。
◾️源泉徴収額:該当があれば源泉徴収額を、なければ0円を入力。仮想通貨取引では、源泉徴収が行われるケースはほとんどありませんのでたいていの場合は0円を入力します。
◾️所得の生ずる場所又は法人番号:取引所等の住所を入力。複数ある場合は1つだけ入力した後ろに「ほか」と入力。
◾️報酬などの支払者の氏名・名称:取引所等の商号を入力。複数ある場合は1つだけ入力した後ろに「ほか」と入力。
「入力内容の確認」をクリックし、内容がクリプタクトの計算結果と一致していることを確認して、「次へ進む」をクリック。
「収入金額・所得金額の入力」画面に戻ります。
雑所得の「その他」欄に、先ほど入力した所得金額が表示されています。
(この例では、500,000円-30,000円=470,000円)
これで、仮想通貨の分の入力が完了です。あとは、ご自身の給与所得などを入力していきます。
給与所得を入力
給与所得の入力画面が表示されます。
「給与所得の入力」画面が立ち上がり、源泉徴収票の見本も表示されます。
あとは手元の源泉徴収票に記載の内容を、順番に書き写すだけです。
→ 入力できたら、「入力内容の確認」をクリック。
内容を確認して「次へ進む」をクリック。
「収入金額・所得金額の入力」画面に戻ります。
「給与所得」欄に、先ほど入力した内容が反映されます。
これで、給与所得に関する入力が完了です。
ページ最下部の「入力終了(次へ)」をクリックしてください。
所得控除を入力
次に、所得控除の入力を行います。
源泉徴収票から書き写した項目(社会保険料など)には、既に自動で数字が入っているはずなので、数字が入っていない項目のうち、ご自身が該当する項目について「入力する」をクリックして、数字を入力していきます。
例えば、医療費控除やふるさと納税について、該当があれば入力が必要です。
医療費控除
医療費控除は、1月~12月の1年間に病院等に実際に支払った医療費が100,000円を超えた場合、超えた金額について所得控除してくれる制度です。
医療費の対象は、医薬品の購入代金も含まれ、納税者本人分だけではなく、扶養家族のために支払った分も対象になります。1年間に使用した医療費を、レシートなどを見ながら入力してください。
また、医療費控除の対象とならない場合も、一定の医薬品の購入額が12,000円を超えた場合、セルフメディケーション税制を利用することで、12,000円を超える部分が所得控除される制度があります。
医療費控除とセルフメディケーション税制は選択制なので、どちらか一方しか申請できません。
寄附金控除
寄付金控除については、年度内に寄付を行った人が、ここで寄付金控除を申告できます。
ふるさと納税を含む寄付金については、寄付先別に入力します。
入力が完了したら、「入力内容の確認」をクリックします。
寄付金控除の入力が完了すれば、入力作業はほぼ終了です。
但し、年末調整時に届け出していない方や、年末調整自体を受けていない人は、忘れずに配偶者や扶養家族に係る控除も入力してください。
入力が完了したら、ページ最下部の「入力終了(次へ)」をクリックしてください。
入力データの確認
入力が完成したら、入力内容の確認の画面に移ります。長いですがもう少しです。
計算結果の確認 追加納税か還付金か
「計算結果確認」の下に表示される金額が、追加納税金額です。
給与所得の場合は、年末に「年末調整」で所得税の計算を済ませていますので、仮想通貨取引で所得が追加で発生したために、その分の追加納税が発生します。
但し、仮想通貨取引による所得が多額でない場合、医療費控除や寄付金控除の関係で、支払済の税金が還付されることも稀にあるかもしれません。その場合は、以下のように還付金額が表示されます。
納税額以外の給与収入の内容、雑所得の金額、所得控除の内容など、すべてが正確に入力できていることを確認してください。
追加納税の場合、確定申告の期間内に納税を完了する必要があります。
納税を現金で行いたい場合、税務署に置いている納付書に金額を記入して、税務署の納税窓口で支払うか、または郵便局、銀行、コンビニなどでも納税できます。
入力データの確認が完了したら、ページ最下部の「次へ」をクリックします。
住民税に係る情報の入力
次に、住民税に係る情報の入力していきます。
個人情報の入力が完了したら「次へ進む」をクリック。
完成した申告書の送信または印刷
申告手続きの最後は、申告書の印刷と提出です。送信で済ませられる方は、指示通りに進めて送信して完了です。印刷と提出の場合は、以下の画面に進み、
提出が必要な書式は自動的に表示されるので、印刷が必要な帳票を選択します。 給与所得+雑所得の場合、申告書の第1表と第2表です。
また、控用に税務署の受付印が欲しい場合、控用を税務署に持参すれば提出時に受付印を押してもらえます。
郵送の場合、提出用を送付します。
以上が確定申告のざっくり解説でした。
まとめ
確定申告及び追加納税の期限は3月15日(金)までです。忘れずに手続きを完了させましょう。
この作業に、加えて年間の収支を手計算だなんて、とてもとても大変すぎます。また、とてつもなく時間がかかってしまいます。やはり、クリプタクトと利用して簡単自動計算してもらった上で、楽々に確定申告しましょう。また、マイナンバーカードを含め、事前登録をされていない方は、これを機に登録を済ませておけば、来年はとても簡単に済ませることができます。
もし、マイナンバーカードで陰謀論的に気が進まない方がいらっしゃるとするならば、例えば、普段全く使っていない銀行口座、もしくは今後使うことがない銀行または信用金庫に口座を開設し、マイナンバーカード専用としてのみ紐付けしてしまうならば、全く心配がいらないと思いませんか?むしろ、登録しない方が不便でなりません。
クリプタクトを年始から初めておけば、来年の申告はとても簡単になると思います。
まずは無料登録からしてみてはいかかでしょうか。
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