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原油ETF 日本国内マーケットで買える おすすめ3

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原油ETF 投資入門
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昨今の中東情勢から地政学リスク(=戦争)によって引き起こる原油高や株価急落の要因にもなっている原油。短期目線で原油ETFという選択肢について注目してみました。

原油ETFとは

原油ETFは、原油の価格に連動するETFのことを意味します。

原油価格といえば「ドバイ原油」などの先物取引が一般的ですが、原油先物取引は少々仕組みが複雑で難易度が高く、取引コストも高い傾向にあります。

それと比べて原油ETFは少額で投資ができ、取引コストもやや低いため、一般的な投資家でも売買しやすいと言えます。

原油価格は、ボラティリティ(変動率)が高く、短期的に大きな下落・上昇をすることも珍しくありません。

地政学リスク(=戦争)を背景に、原油価格が急に高騰したりします。

原油ETFに投資をするメリット 2つ

1:株のマーケット時間中にリアルタイムで売買取引ができる

ETFとは上場投資信託のこと、つまり、通常は上場していない投資信託を株式と同じように上場させて株式と同じようにリアルタイムで売買できるようにした商品のことです。

つまり、マーケットが開いている9:00〜15:00の間なら現物でも取引ができるし、信用なら何度でも取引が可能です。

もちろん、東証上場なので楽天証券でもSBI証券でも松井証券でも、いつもご使用の証券会社からエントリーできます。

2:少額投資ができる

原油ETFのメリットの1つは、少額から投資が可能なことです。

たとえば「1671 WTI原油価格連動型上場投信」の売買単位は1口、基準価額は3,395円(2024年4月19日15:00時点)で購入できるため、少ない資金から参加できます。

3:コストが安い

株式の取引手数料と同様に適用されるほか、通常の投資信託と比べて信託報酬が低いのが特徴です。

原油ETFも同様で、信託報酬は年率1%未満の銘柄が多く、コストを低く抑えながら投資をすることができます。

原油ETFに投資をするデメリット

政治・経済の状況によって価格が敏感に大きく変動するので、長期投資には適していない

原油はOPECを中心とする産油国の供給体制によって価格が大きく変動します。直近ではコロナ禍からの需要の復活により、原油のニーズが急激に高まり、価格の高騰を招きました。

また地政学リスク(=戦争)による影響が最も大きいものになります。

経済制裁でロシア産の原油の供給が絞られることで、さらに価格が上昇するリスクもありました。

むしろ、戦争が価格を変動させる起爆剤として使われているのではないかと思えるくらい敏感に反応します。

このように原油価格はOPEC諸国をはじめとする産油国の事情・世界の政治・経済動向などにもの凄く敏感に反応し、左右されます。

価格は安定しておらず、相場の状況には常に敏感にアンテナを張って注意していないといけません。

短期で利幅が取れる反面、いつ崩落するかもしれないリスクを背負っているので、放置は厳禁です。

つい先日のイラン・イスラエルの情勢を見れば一目瞭然です。

それまで株価上昇トレンドが一夜にして一転したことに「おはギャー」した人も多いのではないでしょうか。

日本のマーケットで買える 原油ETF 3銘柄

コード銘柄株価売買単位信託報酬
1671WTI原油価格連動型上場投信3,395円1口0.935%
1690WisdomTree WTI 原油上場投資信託1,640円10口0.49%
1699NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信452.5円10口0.55%

※2024年4月19日15:00時点のデータ

1671 WTI原油価格連動型上場投信

WTI原油価格連動型上場投資信託は、先物型のETFです。

最小売買単位が1口となっているため、少ない資金でも投資できます。

1671WTI-01
1671 WTI-02
1671 WTI-03
YAHOO!ファイナンスより引用

1690 WisdomTree WTI 原油上場投資信託

1690 WisdomTree 01
1690 WisdomTree 02
1690 WisdomTree 03
YAHOO!ファイナンスより引用

Wisdom Treeは米国の資産運用会社で、最初のETFを米国市場に上場させてから今年で10年目。

配当や収益を基準とした独自の指数を構築しETFとして商品展開したことから、米国内で一躍注目を集める会社となりました。

原油上場投資信託の信託報酬は0.49%と、他の銘柄と比べて低い水準に設定されています。

1699 NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信

1699 野村原油ETF -01
1699 野村原油ETF -02
1699 野村原油ETF -03
YAHOO!ファイナンスより引用

野村アセットマネジメントが管理している、先物型の原油ETFです。

NOMURA原油ロングインデックスと連動しています。

NOMURA原油ロングインデックスは、世界の原油先物から、取引量が多く流動性の高いと判断された銘柄を採用しています。

信託報酬がもっとも低いのは、1690 Wisdom Tree WTI原油上場投資信託です。

ETF・投資信託・株式 の違い

ETF上場投資信託のことで、株式・債券・コモディティなど、さまざまな商品に投資をする銘柄があります。

最近ではビットコインのETF化が話題になりましたね。

ETF投資信託株式
上場・非上場上場非上場上場
取得可能な時間リアルタイム市場価格申込期間中の9時~15時取引所の取引時間中
取得価格リアルタイム市場価格1日1回算出される基準価額リアルタイム市場価額
信託報酬非上場の投資信託に比べ低い一般的にETFより高めなし

ETFは、運用方法としてはパッシブ運用アクティブ運用で、非上場の投資信託と中身にほとんど違いはありません。

ただ投資家の取得方法が株式と同じという点が、非上場の投資信託と大きく異なる点です。

パッシブ運用

日経平均225株価やTOPIX(東証株価指数)などを運用指標(ベンチマーク)とし、これらの指数の動きに連動するインデックス運用の成果を目指す手法のことです。簡単にいうと”相場に合わせた”運用方法です。

アクティブ運用

ベンチマークを上回る運用成果を目標とした手法です。
アクティブ運用では、成長性の見込まれる銘柄等に厳選して投資するため、より高い技術と手間が必要になります。
そのため、パッシブ運用と比べると信託報酬は高めになります。

大抵のアクティブ運用の投資信託は、信託報酬が高いので、利益のほとんどを信託報酬に持っていかれ、下手すると運用損になりがちです。

また、どんなに優秀なファンドマネージャーでも、結局のところ、大抵がインデックスには勝てないとの声をよく耳にしますし、結果がそう答えになっています。

基本的に長期で考えるときは、コストをどれだけ抑えているか、どの指数に連動しているのかという2点を軸に考えましょう。

まとめ

少額投資がしやすいのは1690 WTI原油価格連動型上場投資信託で、売買単位は1口となっています。

また、1699 NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信も452.5円×10株なので非常に購入しやすくなっています。

原油ETFは、原油の先物取引と比べて 少額投資が可能取引コストが安いといったメリットがあります。その一方で価格変動が激しいので注意が必要です。

国内に上場している原油ETFの代表的な3銘柄については、売買単位や信託報酬などに違いがあるので、目論見書もよく読んで検討しましょう。

原油ETFは、価格変動が激しいので基本的に短期で運用する金融商品で、長期保有には向いていません

短期での投資全般に言えることですが、毎日相場を見られる環境にあることが前提です。

投資はあくまで自己責任でお願いします。

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